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木造住宅2階のピアノ教室(続報)

昨年の記事(ピアノ教室の防音室)の続報です。

無事に先日、防音工事が完了し、すでに依頼者のピアニストは大型のグランドピアノ2台を設置され、音漏れや音響を確認されたようです。

当初の目標であった音漏れを大幅に軽減するという目的は達成できまして、防音効果がかなり高まったことを体感されました。
あとは、私が伺いまして、音響などの確認を近日中に行いたいと思います。

想定通りの防音効果が出た要因は、手前味噌の私の防音設計はおいといて、おそらく既存の建物の床などの補強が新築時にされていたこと、今回の工事において更に床補強をした効果が出ていることだと思います。

木造は床や壁の下地補強を行うと、質量則や想定以上の効果が出ることが多く、薄い防音構造でも十分な遮音効果が得られます。

もちろん、新築物件の場合は予め、床の下地補強に重点を置くと、リフォームによる生活防音や防音室の構築に有利に作用します。

それと壁などに音響を落ち着かせる木質繊維ボードなどを併用したのがプラスになったと考えられます。
すでにこの現場は、ピアノ教室のオープンに向けて準備の最中です。

また、後日、ピアノ教室の記事を投稿したいと思います。

木造住宅2階にピアノ教室の防音室

現在、木造の戸建住宅2階に大型グランドピアノ(スタインウェイ、ヤマハC5)を2台設置するピアノ教室の防音室を検討中です。

床の構造的補強、既存の防音ドアを生かすため直近の壁の厚さを変更できない、間口が狭いのでピアノの配置上の制約があるなど、いくつかの難しい課題があります。

近所への音漏れ対策だけではなく、ピアノ教室のレッスン中のご家族への配慮のため、出来る限りの防音効果と音響対策が必要です。

提案として、音響化粧板、木製ボード、構造補強材、上り框、2種類の制振材と遮音材を重ねて施工し、比較的薄い構造で構築することにし、依頼者のご要望を満足することができました。
*最大の問題は壁の防音構造を40ミリ以下の厚さに抑える事でした。

年内に着工し、来年(2017年)の1月中旬頃に完成する目標で進めています。
部屋が狭いのでDIYによる吸音板で音響や音漏れを調整する必要が出てくると思いますが、音響調整までお付き合いする予定です。
*ピアノ教室開設後のホームページへの協力もお約束しています。

中古木造住宅を音楽室に改造

築約20年の木造住宅を中古で購入されたかたから相談をお受けしています。

ポイントはピアノだけでなく他の楽器も併用するため、適度に響き落ち着いた感じの音色が出るような工夫をご希望です。

部屋の間口が非常に狭く、反射音の抑制とフラッターエコーの発生を抑えなければなりません。そのため、石膏ボードは一切使用しないで、吸音材と制振材および木製ボード、無垢材フローリングを主体にして改造することになりました。

窓が多い部屋なので、工事完了後にDIYで吸音板を作って音響的な調整を行うことを提案しています。

一番薄い防音施工が厚さ約25ミリ、外壁側(戸外に面して、隣家が接近している壁)は約88ミリの音響・防音壁を構築することにしました。

ちなみに他の専門業者は防音壁が約180ミリという提案であり、ピアノと家具を一緒に配置できないような構造のため、私(防音職人)のほうへ相談されました。
*しかも天井が20センチ以上低くなる提案を他の業者は平気でしてきており、これでは音響的な問題だけでなく、ヴァイオリンを背の高い人が立って演奏すると弓が天井に当たりそうになります。

楽器の音楽室は天井高が出来る限り欲しいところです。
防音職人では木造の薄い音響・防音施工を得意としているので、相談者のご希望に合致したようです。

木造住宅の音楽室(楽器と声楽)

ピアノなどの楽器と声楽(合唱用)のための木造防音室のご相談をお受けしています。
ポイントは出来る限り室内を狭くしないで、ご予算に収めることです。

新築住宅に併設するため、計画の段階から新築業者が先行して防音施工をできるように配慮します。人の声は通常、250Hz~1500Hzの周波数帯を重点的に対策しておけば大丈夫です。
ただし、複数の楽器とのアンサンブルに対応できるように、グランドピアノが夜9時頃まで問題なく演奏できる遮音レベルを目指します。

音楽教室として多目的に演奏・合唱できるように、家具の配置などによる音響的なチューニングを想定して検討します。

防音工事としては、壁の内部の吸音材充填、使用する製品の選択が重要です。上記の周波数帯はロックウールやグラスウール、ポリエチレンウール(PETウール)が得意とする周波数ですから、コスト軽減や空間(空洞部分など)を有効活用するためにも、欠かすことができません。

あとは吸音材や合板・石膏ボードなどが苦手とする周波数帯を補完する遮音材・制振材を併用してコンパクトな防音構造を構築します。同時に床や壁の下地を補強します。

この現場は新築業者が対応できない部分だけ、専属施工チームが担当することを想定しています。

ピアノ教室の音響工夫と防音効果

私の従姉が東京でピアノ教室を運営していますが、教室の防音工事は特段していません。普通の木造戸建住宅ですが、敷地が都内の住宅地としては広い方なので、遮音対策よりも音響上の工夫に重点を置いています。

隣家側の壁には窓がないので壁面に収納家具や吸音性のあるソファを並べています。室内には木製家具を多めに配置して、音響を落ち着かせています。

窓には生地の厚いカーテンを取り付け、床に厚めの絨毯を敷いて、そのうえに練習用のグランドピアノを置いています。
*防音カーテンは値段が高いだけで殆ど効果はないので不要です。

これだけでも音漏れは少なくなり、敷物や家具などの効果が十分体感できます。
現在、もう少し遅い時間帯に練習をしたいということで相談を受けていますが、手作りの吸音パネルを壁に立てかけて、吸音する計画です。

このように、比較的隣家が離れている環境であれば、DIYによる防音対策でなんとかできる場合があります。
また、防音工事も最低限ですみます。